2023年05月08日

令和5年度清明祭

 コロナ感染予防のため梁氏門中の方々の参加が3年余り中止となっていた清明祭が、4月9日(日曜日)4年ぶりに多くの皆さんの参加のもと開催されました。

 参加総数は55名ですが、那覇近郊以外では北谷町、嘉手納町、沖縄市、うるま市など各地から駆け付けた方も多くいました。

 清明祭の準備業務は久米梁氏呉江会の祭祀委員が中心となりますが、理事役員も総出で協力して進められました。理事の一人は前日8日にウサンミの食材の一つ、鮮魚(マチ)の買い出しに泊いゆまちに行き、呉江会の料理準備室で大きなシチューマチを30匹余り三枚に下ろします。😆


 また、翌9日は調理されたウサンミ(魚身、鶏肉、豚肉等)を当番の理事達が弁当箱に80食分詰めていきます。お供え物、ウサンミ弁当の用意ができると、運送当番の理事達が車に積み込み、宗家の墓所に運送します。その他、テント、折り畳み椅子、飲み物、氷等は軽トラックで運送します。

 荷物が宗家墓所に着くと、墓室前庭にシートを敷き、祭祀委員がお供え物を墓室前に並べ、受付台や飲み物を氷水に浸ける準備が完了すると清明祭の開始となります。

 祭式は、はじめに宗家代表亀島伸昭氏と國吉克哉会長が墓右側の「社稷」に、明や清からの作法と言われる三跪九叩頭のしきたりで焼香し、それから中央の墓室に向かい、同じく三跪九叩頭で焼香、拝礼しました。それに倣って全員で拝礼してシーミーが始まりました。


 國吉克哉会長の挨拶では、前会長の退任に伴い会長に就任したこと、前会長の功績を引き継いで呉江会をさらに発展させていく所存であること、門中の方々の御協力を今後ともよろしくお願いしたいと挨拶されました。

 会長挨拶のあと、事務局長から新任理事及び監事、新会員(社員)、清明祭初参加者の紹介を行いました。

 新任理事の吉浜正明さん、新任監事の國吉健郎さんが紹介され、続いて新会員の崎山春樹さん、亀島悌さん、上江洲大樹さん、上江洲渉さん、上津仁さんが紹介されました。


初参加者の吉浜弘二さん 前田一舟さんが紹介され、吉浜弘二さんからは参加記念に泡盛一枡瓶を2本の寄贈がありました。
またうるま市教育委員会の前田一舟さんは、梁氏の伝統祭祀の見学のため、ゲスト参加されました。

 続いて國吉和男新副会長の乾杯の音頭とともに、ウサンミ弁当が配布され冷たいビールを飲みながらの懇親会が始まりました。

 懇親会の合間に司会より、今期会長及び副会長を退任された國吉保武さんと崎山孝次郎さんが、呉江会の顧問に委嘱されたことが報告されました。

 4年ぶりの開催となった梁氏門中清明祭は、久しぶりの再会を喜び近況を語り合う賑やかな懇親会となりました。

ウサンミ🐷🐓🐠
事務局長 國吉薫

写真  國吉健郎

  


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2023年04月08日

令和5年度学事奨励会

 3月26日、日曜日、新型コロナ感染予防のため中止してきた学事奨励会が4年ぶりに開催されました。

 今年の学事奨励会対象者は、幼稚園+小学生=17人、中学生+高校生=16人、大学生=11人、合計44人です。当日出席した対象者は33人でしたが幼稚園児、小学生児童の父兄も多数参加されて、廊下まであふれるほどでした。

 國吉克哉新会長と宗家代表の亀島伸昭理事が焼香し全員で先租に拝礼して後、会長の挨拶で会が始まりました。

 今回特別企画として、野村流古典音楽師範の小渡常雄さんをお招きして古典音楽の紹介と三線を演奏してもらいました。三線の演奏曲は「かぎやで風」。ご高齢にもかかわらず、高音で張りのある声、そして三線の澄んだ高い音色ですばらしい演奏を聞かせてくれました。


 お話しでは、遠い昔、皆さんの先祖達が中国から三線や学問道徳(朱子学・儒教)を学び琉球を発展させたこと、琉球では初の学校・明倫堂を建てたように先祖が教育を大事にしたこと、また人の痛みを自分の痛みと思って人を思いやる心、親の恩を忘れないようにという道徳の大事さを子供たちに語りかけました。

  ♪  ちかさたるがきてぃ ゆだんどぅんすぃるな。
           うんみぬふぁや はなぬ にをぃやしらん ♪

  訳  近いことを当てにして油断をするな。
           梅の葉は花の匂いを知ることはない。 

 そして古典音楽の本散山節(むとさんやまぶし)の琉歌を引用して、いつも近ににいる親がいつまでもいると思って油断してはいけない。
 梅の花は先に咲き散って後、葉が出るので葉(子)は花(親)のことを知らないと喩えている。皆さんもそうならないように親の言うことをよく聞いて、よく勉強に励み、立派な大人になってくださいと話を締めくくりました。

 講演の後、会長から奨励金及び学用品の授与が行われました。


 最後は上津敏学事・広報委員長によるハモニカ演奏で、「はとぽっぽ」、「お手てつないで」、「大きな木の下で」などの童謡や卒業式の歌「仰げば尊し」など昔懐かしい曲が披露されました。

 今どきの子供達には初めて聞く曲ばかりだったと思いますが、みんな心が暖かくなったようでした。

事務局長 國吉薫
写真  國吉健郎

  


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2023年04月07日

令和5年度春の彼岸祭

 午前中は曇り模様だった空もお昼頃には晴れ間が射すようになった3月23日(火)春分の日、梁氏倶楽部で「春の彼岸祭」が挙行されました。

祭礼に入る前に任期満了で退任された崎山孝次郎さん(前副会長)に久米梁氏呉江会の顧問を任命する委嘱状が交付されました。
 ※ 同じく退任された國吉保武前会長への顧問委嘱状は、本人が当日欠席のため後日交付とした。

 今回の彼岸祭には当会の理事・監事の他、千葉県から崎山直樹ご夫妻が参加されました。直樹さんは崎山孝次郎さんの御長男で、千葉大学大学院の准教授として学術研究をされています。直樹さんは、専門分野はヨーロッパの歴史であるが梁氏・クニンダの歴史にも関心があるので、今後は勉強を深めていきたいと挨拶されました。


 いよいよ祭礼の始まりです。初めに宗家を代表して亀島伸昭理事と呉江会を代表して國吉和男副会長が元祖梁嵩の祭壇に焼香した後、参加者全員で合掌・拝礼しました。


 國吉和男副会長の挨拶の後、祭祀委員(上江洲ハツさん、亀島京子さん)が心を込めて調理したお供え物の重箱料理を皆でいただきます。実際には準備の都合上あらかじめ用意された弁当をウサンデーに見立てていただきます。

 ところでウサンデーとは、お供えした物をいただくことですが、お供え物をいただく事で、ご先祖様のご加護が得られるといわれています。

 祭壇に供えた重箱にはカマボコ、三枚肉、昆布などのおかずが五品づつ整然と並んでいます。お供えのおかずは、必ず三品・五品・七品などの奇数品目を詰めるものとされています。また、お餅も詰めますが、お餅の個数も奇数です。

 なぜ奇数なのでしょうか。これには6世紀頃、中国(唐)から本州、琉球に伝わった陰陽五行の思想が影響しているようです。陰陽五行では、奇数は縁起の良い「陽」、偶数は縁起の悪い「陰」とされていることから、祭祀料理は奇数で揃える風習となったようです。

 またお供えのおかずを重箱に詰める作法は、江戸時代後期から明治時代にかけて、薩摩(鹿児島)を通しておせち料理に使われる和食器としての重箱が沖縄に伝わり、沖縄独自の作法として定着したのではないでしょうか。

                                     
事務局長 國吉薫
写真  國吉健郎

  


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2023年03月09日

令和5年度定時社員総会

 2月24日(金)、梁氏倶楽部で「一般社団法人久米梁氏呉江会 令和5年度定時社員総会」が開催されました。会の冒頭祖先の祭壇に焼香、礼拝した後、國吉保武会長の挨拶で始まりました。

 定款規程により会長が議長となり、議長は総会議事録署名人として安仁屋真治監事を指名しました。事務局長からの会務報告では、今期10月に借地料を改定したこと、懸案事項であった借地人の建物買い取りが実現したこと、壺屋地区の駐車場拡張整備により駐車料収入が増えたこと等が報告されました。


 続いて議長の進行のもと総会議案の審議が行われました。議案は、①令和4年度決算の承認、②令和5年度事業計画案、③令和5年度予算案、④役員改選案、⑤顧問の委嘱案の5件で、審議終了後採決が諮られ、委任状提出者を含む全出席者により議案が承認、可決されました。

 決算内容について仲吉司税理士から、収益事業の駐車場経営について、全国の駐車場経営優良企業に並ぶ経営安全率となっており、経営状況は大変良好との講評をいただきました。


審議終了後、議長から隣接借地人の建物を買い取ったこと、楚辺の借地人の建物が無償で呉江会に譲渡されたことが報告され、閉会となりました。
 閉会後、直ちに新役員による理事会が開かれ、会長及び副会長の選定が行われ、会長に國吉克哉理事、副会長に國吉和男理事が選定されたことが報告されました。

 総会では、会員からの要望として、総会の開催期日を平日ではなく週末日曜日にするようにとの意見がありました。

 最後に退任する國吉保武会長と崎山孝次郎副会長から、会員の皆様の支援と協力に厚く感謝する旨の挨拶があり散会しました。


                               久米梁氏呉江会事務局長 國吉薫
  


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2022年10月06日

令和4年度梁氏清明祭

 4月10日(日曜日)午後1時より、呉江会役員、幹事15名にて宗家亀島家の墓前において、梁氏門中清明祭が行われました。

 國吉薫事務局長の進行のもと、宗家代表亀島伸昭理事と國吉保武会長に倣い全員で、先ず右側の社稷に、次いで正面の墓室に三跪九叩頭の礼を行いました。

 拝礼後國吉会長の挨拶、崎山孝次郎副会長の乾杯と続き、手作りのウサンミと飲み物が配られ歓談となりました。
 




前日の仕込み、当日早朝からの調理と大活躍の祭祀委員の皆さん、盛付け手伝いの理事の皆さんお疲れ様でした。
梁氏呉江会理事 崎山健伸

  


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2022年10月05日

令和4年度秋の彼岸祭

 真っ赤な彼岸花が咲き始めるようになった秋分の日の9月23日、久米梁氏倶楽部で秋の彼岸祭が挙行されました。
ご先祖様を敬い偲ぶため、梁氏呉江会の理事・役員が参加しました。
 始めに宗家を代表して亀島伸昭理事、次に梁氏呉江会を代表して國吉保武会長が祭壇に焼香します。他の理事・役員は手を合わせて拝礼しました。
 焼香・拝礼後國吉会長から、今年も残念ながらコロナ感染対応で敬老会が中止となったこと、敬老者にはお祝い金を進呈したこと、最近になってコロナ感染者数が減少していることからコロナ感染も落ち着くのではないか、来年は呉江会の諸事業が通常どおり実施できるようにしたいとの挨拶がありました。



 また、お供えの料理をこしらえた祭祀委員の労をねぎらい、大変りっぱなお供えであると感謝の言葉を述べました。
 さて、祭祀行事に欠かせないのがお供え料理です。その料理をこしらえているのは祭祀委員の上江洲ハツさんと亀島京子さんです。お二人はお供え料理のベテランですが、年を経るごとに料理の腕を上げており、材料選びから仕込み、調理、重箱の詰めに至るまで一分の隙もありません。
 お彼岸の料理は、昔はウブシーの煮物でしたが戦後になって現代風の重箱料理となったようです。材料は9種類。カステラカマボコ、赤カマボコ、三枚肉、てんぷら、揚げ豆腐、昆布、ターウム、ゴボウ、コンニャク。
 各材料を茹でたり、煮たり、揚げたりして、味付けした九品のおかずを重箱に詰めていきます。九品を奇数に詰めていきますが、すべての品を幅も高さもぴったり揃えて詰めるのはなかなか大変な作業です。ハツさんと京子さんの熟練の技が発揮されます。二人のスピーデイーな手さばきで、祭壇の重箱料理と参加者全員の重箱弁当が用意されました。焼香、拝礼のあと、皆で美味しく頂きました。
 ハツさん、京子さん イッペーニフェーデービル。


事務局長 國吉 薫

  


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2022年10月05日

第5回久米梁氏美術展

三年ぶりにパレットくもじ6階、「那覇市民ギャラリー」で「梁氏美術展」を開催しました。
期間は9月13日(火)から18日(日)です。
5月に準備委員会を立ち上げ、6月には梁氏門中を中心に開催告知と作品募集の案内を送り、広く出品を呼びかけました。コロナでしばらく開催を休んでいる間にも、皆さんの創作活動は継続されていたようで、例年以上に力作が集まりました。
絵画部門では國吉会長や崎山副会長をはじめに、今年は古謝茂子、久場貫夫さんの初出品を含め14点。
また写真は亀島重男さんや國吉健郎さんを中心に13点、工芸品では國吉カブリエラさんの焼き物、吉浜春野さんのパッチワーク大作などを含めて合計45点余りです。
今年の特徴は、子供を中心とした家族作品を期待して、「夏休み親子藍染め体験」を企画したことでしょう。「おきなわ工芸の杜」の「玉藍工房」で親子10人に藍染にチャレンジしてもらい、仕上がり模様の意外さと藍色に感動した作品6点を出品してもらいました。
コロナ渦中とは言え、6日間の来場者は約300人と盛況でした。









  


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2022年08月09日

夏休み親子レクリエーション

2022年8月6日(土)新型コロナ感染予防のため中止となっていた夏休み親子レクレーションが3年ぶりに再開されました。
自然豊かなヤンバルの地にて丹精こめて育てた琉球藍を使って染める藍染めの体験学習で、その舞台は今年3月末に出来たばかりの「おきなわ工芸の杜」にある染物体験工房です。
参加者は子供5人、保護者3人で8人です。年少のほうから國吉晴雅(はるか)さん[小1]、古謝花穏(かのん)さん[小2]、古謝來未(くるみ)さん[小4]、
國吉浩嵩(ひろたか)君[小4]、亀島ゆい さん[小5]は、初めての体験となる藍染めに挑戦しました。



 藍染め体験はおよそ1時間半。用意されたハンカチ、タオル、ストールなど好きなものを選んで染めることができます。工房の先生が子供たちに分かりやすく手ほどきしてくれます。布地を選んだら始めに自分の好きな模様になるように、ビー玉や割りばしなどを布地に当てて、糸や輪ゴムで結びます。結んだところは染まらずに白くなるので、しっかり結びます。
 結んだ後は、1回水につけてしっかり絞ります。そしていよいよ藍染めです。
琉球藍でなみなみと満たされた藍壺の中には、泡状の花(藍花)が幾つも浮いています。この花が咲くと藍が元気なしるしなんだそうです。
 藍壺の中に生地を入れ、繊維の中までしっかり藍の色素が入るように揉み込みます。藍から布を引き上げると、緑色から藍へと色がみるみると変化していきます。子供たちは目を輝かせて藍の不思議を体験しています。藍は空気に触れて酸化する事で発色するので、染めと空気に触れさせる作業を繰り返し、深い藍色に染め重ねていきます。



 次に水でしっかり洗い、結んでいた糸や輪ゴムを取ります。するとどうでしょう。藍色に染まったタオルやストールに水玉模様やさざ波模様、ストライプ模様が白色にくっきりと浮かび上がっていて、藍色と白の美しいグラデーションを奏でているではありませんか。子供たちは自分の染めた作品に驚き、感嘆の声をあげています。
 最後は自然乾燥させて出来上がりです。子供たちの次はお父さん、お母さんが藍染めに挑戦しました。見ていると、子供達以上に緊張して真剣な目つきで作業しています。きっと失敗して子供の前で恥をかかないよう知らずに力が入るのでしょう。(笑)
 藍染の作品は工房の先生の上手な指導もあり、皆素晴らしい出来栄えでした。
子供たちは夏休みの自由研究の宿題として学校に提出できると喜んでいます。



 楽しく琉球藍染めを体験した後は、近くの食堂でおなか一杯美味しいランチを頂き、親子レクレーションが終了しました。
                        
梁氏呉江会事務局長 國吉薫
  


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2022年08月04日

ジャワ音楽と三線のコラボ

  市内の大型書店を会場に新刊記念イベントがあり、梁氏門中の亀島良泉君のジャワ音楽と石垣の唄者の三線がコラボしました。
ジャワ島の楽器と琉球の三線が共演するとは何故だろうと思いましたが、竹富島の安里屋ユンタの唄・三線とともに流れる、鉄琴のようなジャワの楽器「グンデル」の柔らかい響きは心地よく、全く国境を感じませんでした。

 琉球と東南アジアの国々は古くから島伝いに行き来し交流が生まれ、チャンプルー・イユ(魚)等、よく似た単語を使い、琉球舞踊とタイの踊りの所作が、そして髪型のカンプーも似ているとも言われます。そんな事もコラボに違和感を覚えない理由かもしれません。
今回のイベントの仕掛け人、国立国語研究所の山田眞寛准教授によれば琉球列島やインドネシアには2万近い島があり夫々の方言と文化があります。近年はグローバル化が進み、固有の文化の絶滅を危惧する声も聞かれます。琉球・奄美の言葉や文化を継承する目的で与那国・竹富・多良間・沖永良部に伝わる昔話を「4つの島言葉の絵本」として国立国語研究所が発刊しました。
その記念に島国という共通項でジャワ音楽と八重山民謡を結び、コラボ演奏を企画し島言葉の継承を広く伝えようとしたものです。


偶々の機会をとらえ、梁氏門中の音楽家を紹介しました。また、梁氏には絵画・写真・書道などの美術家が多数おり、令和4年9月13日から那覇市民ギャラリーで「第5回梁氏美術展」を開催しますので作品をご覧ください。





投稿者:久茂地のタンメー
  


Posted by たんめー at 17:17Comments(0)久米梁氏呉江会

2022年07月29日

第5回久米梁氏美術展の案内

コロナ禍で厳しいご時世ですが、今年は「コロナを乗り越えろ」との思いを込めて、二年越しの「久米梁氏美術展」を開催します。
下図ポスターのようにパレットくもじ6Fで令和4年9月13日から、梁氏門中の皆さんの、「絵画、書、陶芸、写真・・・」作品を展示します。多数のご来場をお待ちしております。



  


Posted by たんめー at 02:24Comments(0)年間行事

2022年04月07日

令和4年度学事奨励会

 新型コロナの感染流行が収まらないことから、残念ながら令和4年度の学事奨励会は、児童・生徒・学生を集めての開催が中止となりました。学事奨励会では、梁氏門中子弟が入園入学や進級する際に、学事への精進等を督励する目的で奨励金が贈られます。

 今年の奨励金の対象者は、幼稚園と小学生で計18名、中学生と高校生で計12名、大学生10名で総数40名でした。
 奨励金は梁氏呉江会事務所にて、主に保護者の方へのお渡しとなりましたが、中には幼稚園生や小学生が保護者付添で、高校生や大学生本人が事務所に来てお礼の挨拶を述べてくれました。


 また呉江会として嬉しいことに、沖縄県立看護大学を卒業後、さらに専門資格を取得するため都内の大学院に進学した安仁屋佳奈さんが、学業を修了して勤務先病院も決まったとの報告をしに呉江会事務所に来てくれました。
            
                            久米梁氏呉江会事務局長 國吉薫
  


Posted by たんめー at 23:39Comments(0)年間行事

2022年03月23日

令和4年度春の彼岸祭

 御彼岸の中日である3月21日(月)春分の日に、梁氏倶楽部で「春の彼岸祭」が挙行されました。
 新型コロナ感染症の流行が続いているため、今年も参加人数を限定して理事・監事のみの参加となりました。

 初めに宗家を代表して亀島伸昭理事と呉江会を代表して國吉保武会長が元祖梁嵩の祭壇に焼香した後、参加者全員で合掌・礼拝しました。

 國吉会長の挨拶が済むと祭祀委員(上江洲ハツさん、亀島京子さん)が心を込めて調理したお供え料理を皆でいただきます。

 ウサンデーの前に上江洲ハツさんからお供え料理の作り方についてお話しして頂きました。
  「お供えする料理は9品作ります。豆腐、天ぷら、かまぼこ、カステラ、三枚肉、ごぼう、こんにゃく、昆布、ターウム(田芋)」
  「今年はとても良いターウムが買えたので、美味しく出来ていると思います。砂糖醤油に絡めて、甘く仕上げました。」
  「三枚肉も京子さんがデッカク切って作りましたので、食べ応えがあると思います。」(笑い)

 さて、いよいよウサンデータイムです。皆の前には用意された弁当箱の中に9品の料理が整然とぎっしり詰まっていて食欲をそそります。



 久米村の御彼岸の祭りは古くから伝わってきた祭祀行事の一つでした。故國吉有慶氏(梁氏呉江会二代会長)は旧久米村の御彼岸の祭りについて、次のように記しています。

  「ウンチャビ(御彼岸の祭り)
   他とはあまり変わりがないが、彼岸入りから中日と、そして季節内で、日を撰んで
 済ますものとされている。お供えの品に多少の違いがある。香、燭、酒、紙銭(ウチカ
 ビ)、お餅(マーミナ粉=キナ粉をまぶした餅)まではほぼ同じである。ンブシーと称し
 て豚肉、かまぼこ、カシテイラ、昆布、大根、揚げ豆腐、田芋、牛旁、コンニャクなどを
 濃い目に解いた味噌で炊きあげたものを径四十センチほどもある大皿に盛付け、別
 の大皿に餅を盛って左右に対にしてお供えする。ほかに御飯とお汁とあえ物の膳も
 添えて香、燭、酒をすすめ紙銭を焼いて終わる。昔時、男子の拝礼の仕方は四拝
 (四度立ち上がって拝む)であった。」

                 (※ 社団法人久米崇聖会出版「久米村の民俗」より引用)

 梁氏呉江会の現在の祭祀料理や拝礼の仕方は昔と比べて現代風に簡略化されていますが、有慶氏が著述のなかで「祭祀は供物の多少にはかまいなく、まず先祖への愛敬の誠をつくすことが専一である。」と強調しているように、先祖を敬い感謝の念をわすれないようにしたいと思います。

                                 梁氏呉江会事務局長 國吉薫
  


Posted by たんめー at 12:02Comments(0)年間行事

2022年03月02日

令和4年度定時社員総会 2月25日(金)開催

 春の訪れを告げる緋寒桜が未だ咲き誇っている2月下旬、梁氏倶楽部で、「一般社団法人久米梁氏呉江会 令和4年度定時社員総会」が開催されました。
 会の冒頭で会長の國吉保武氏と宗家代表の亀島伸昭理事が祖先の祭壇に焼香礼拝した後、総会が始まりました。
 定款規程により会長が議長となり、議長は総会議事録署名人として吉浜正明監事を指名しました。
 事務局長からの会務報告では、新型コロナの感染流行の影響により、敬老会、清明祭などの諸事業が縮小あるいは中止となったことや、新規にコインパーキング管理会社と契約したことなどが報告されました。
 続いて議長の進行のもと総会議案の審議が行われました。
 議案は、①令和3年度決算、②令和4年度事業計画、③令和4年度予算の3点で、審議終了後採決が諮られ、委任状提出者を含む全出席者により議案が承認、可決されました。
 決算内容について仲吉司税理士から、収益事業の駐車料収入について全国同規模の駐車場経営の平均収益と比べて呉江会の同収益は高い方であり、経営状況は大変良好との講評をいただきました。
 審議終了後、議長から空地となっている楚辺の所有地について、駐車場を整備して有効活用を図っていきたいとの報告がありました。
 今年こそは総会終了後に、日頃からの会員のご協力に対して感謝を表する懇親会を設けたいと念じていましたが、新型コロナは未だに収束する気配が見えないことから今年度の総会も静かにお開きとなりました。

                               



                               梁氏呉江会事務局長 國吉 薫
                       


Posted by たんめー at 10:29Comments(0)久米梁氏呉江会

2021年09月29日

令和3年度秋の彼岸祭

 〝 暑さ寒さも彼岸まで ‶ と言う言葉とは裏腹に、〝 暑さは彼岸から ‶ と言いたくなるほどの真夏日(気温31.5度)となった9月23日(木)秋分の日に梁氏倶楽部で秋の彼岸祭が行われました。

 秋分では太陽が真東から出て、真西に沈みます。水平線と一直線につながるので、あの世とこの世、彼岸と此岸が最も近づく日と言われています。ご先祖様を偲ぶため、梁氏呉江会の理事・役員が参加しました。

 始めに宗家を代表して亀島伸昭理事、次に梁氏呉江会を代表して國吉保武会長が祭壇に焼香します。他の理事・役員は手を合わせて拝礼しました。

 焼香・拝礼後の國吉会長の挨拶では、「新型コロナの感染症が未だに収束していない状況下ではあるが、理事・役員だけでもご先祖様を偲び、梁氏門中の家内安全・無病息災をお祈りできることは誠に喜ばしい。敬老会行事は残念ながら中止としたが、健康長寿を祈念する手紙を添えてお祝い金を進呈した。今後感染症が収束したら、呉江会の行事等事業を本来の形で実施していけるようにしたい」との話しがありました。
                                                                       


 元祖梁嵩を祀る祭壇には、祭祀委員の上江洲ハツさんと亀島京子さんが、腕によりをかけたお供えの美味しい重箱料理が並んでいます。前日からの材料の買い出しに始まり、具材の仕込み、当日朝早くからの調理等、お疲れ様でした。

 また祭壇には、珍しいお供えが左右に飾られています。冬瓜をカービング(彫刻)してあり、一つには「梁氏門中」、もう一つには「彼岸祭」の文字が見事に彫られています。このお供えは、亀島伸昭理事の奥様が彼岸祭のために製作されたものです。

 焼香・拝礼の後、頃合いを見計らって、参加者皆が楽しみのウサンデーを頂きます。ごぼうや昆布、三枚肉にターウム、魚天ぷらに結びこんにゃくなど、どれもよく下味が滲みていて、皆で舌鼓を打ちました。


                                    梁氏呉江会事務局長
                                           國吉 薫
  


Posted by たんめー at 09:02Comments(0)年間行事

2021年07月13日

令和3年度梁氏門中5月ウマチー

 旧暦5月15日に当たる6月24日、梁氏倶楽部にて”ぐんぐわち(5月)ウマチー”が執り行われました。昨年から続いている新型コロナの感染拡大の影響を受けて、例年より参加者は少なくなりましたが、参加された方は宗家の神棚を拝み一族の繁栄を祈願されました。

 昔、司祭は宗家の神人(ムートウノ カミンチュ)が執り行っていたそうです。神人は女性二人で一人はウキミー(男兄弟)、いま一人はウミナイ(女姉妹)の担当者で両人ともそれぞれ白装束に身を包んで神棚を拝み、終わって衣装は脱いで二着揃えて神棚の前に並べて参拝人と応対しました。

 お供えの品々は、合せウブン(ご飯を椀二個に盛り両方合わせて一つにしたもの)とンブシー(冬瓜、豆腐、昆布等精進料理の材料を濃い目に溶いた味噌で炊いた料理)にお酒、燭、花米(ンパナグミ)でした。(※出典:社団法人久米崇聖会「久米村の民俗」)
 現在もその伝統を引き継いで、お供え料理を拵えているのは祭祀委員の女性の方々です。

ウマチーの拝みで一日も早く新型コロナが終息することを祈念します。




梁氏呉江会事務局長 國吉 薫


  


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2021年04月27日

令和3年度梁氏学事奨励会

 令和3年度の学事奨励会は、昨年度に続き新型コロナ感染予防対策のため、児童・生徒・学生を集めての開催が中止となりました。

 学事奨励会では、梁氏門中子弟が入園入学や進級する際に、学事への精進等を督励する目的で奨励金が贈られます。

今年の学事奨励金の対象者は、幼稚園+小学生=18名、中学生+高校生=15名、大学生及び院生=8名、合計41名です。

 対象者皆が奨励金を楽しみにしています。子供たちの元気な姿を見れないのは残念ですが、3月下旬、当会事務所で奨励金を保護者にお渡ししました。


                       梁氏呉江会事務局長 國吉薫
  


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2021年04月06日

令和3年度梁氏門中清明祭

4月4日(日)薄曇りの空の下、宗家亀島家の墓前で「梁氏門中清明祭」が執り行われました。
新型コロナウイルスの感染が未だ続いているため、昨年同様に参加人数の規模を縮小して、役員だけの参加となりました。

はじめに宗家代表亀島伸昭氏と國吉保武会長がまずヒジャイバラ「社稷(しゃしょく)」に、次に正面の墓室にそれぞれ「三跪九(さんききゅう)叩頭(こうとう)」で拝礼し、それに倣って全員で拝礼してシーミー(清明祭)が始まりました。


会長挨拶では、例年のように門中の皆さんが参加できないことは残念ではあるが、役員の皆に参加して頂いており、誠に喜ばしいことである、たとえコロナ感染状況があるにしても、シーミーを欠かすことはできない、ご先祖様もお喜びになっていることでしょうとの挨拶がありました。

会長挨拶の後、司会から特別ゲストの紹介がありました。琉大人文社会学部人間社会学科の学生(4年次)で、東京都出身の湯沢歩君です。卒業論文の研究内容として「沖縄におけるお墓の意味」をテーマとすることを検討しており、そのための予備調査として梁氏門中清明祭の見学を申し出た明朗快活な青年です。

さて、いよいよ参加者みんながお楽しみの「ウサンミ(御三味)」を頂きます。久米村のウサンミは年に一度だけ、4月上旬のシーミーに出されるお供え物で、久米村特有の料理です。
万物を育てる「天、地、海」に感謝し、天から鳥(鶏肉)・地から動物(豚肉)・海から魚を頂きます。
祭祀委員のご婦人方による手作りで、前日から仕込みに入り、当日は早朝より調理、盛付け等の作業をして頂きました。


美味しいウサンミに御腹も満ちてきたころ、医療従事者である崎山健伸理事にコロナワクチンについて、お話をしてもらいました。理事は先頃第1回目のワクチン接種をしたこと、接種後3日近く軽い筋肉痛が起きたこと、それ以外は体調に異常はなかったこと、当該ワクチンは2回接種する必要があるので感染予防効果について的確なことは未だ言えないが、受けないよりは受けたほうが感染リスクを少なくできることなど、最新のワクチン情報を報告されました。


線香の煙が漂う墓室の前庭に参加者が座し、先祖に思いを馳せながら歓談していると時間の経つのは早いものです。閉会の挨拶を崎山孝次郎副会長からいただきます。
副会長挨拶では、清明祭はもともと早くから久米村で行われた祭祀行事であり、首里王府が久米村の作法に習って毎年清明祭を行うことを決定したのが18世紀半ばのことで、それが後に一般に普及したものであること、お供え物のウサンミは、当時からの伝統を受け継いだ料理であること、ウサンミの肉や魚に付けるタレの作り方には代々引き継いだ味があり、我が家では私がタレ作りの当番であるが酢や醤油、だし汁などの最適な配合がなかなか難しいなど、蘊蓄(うんちく)があるお話をされました。

梁氏呉江会事務局長 國吉 薫

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2021年03月22日

〜 令和3年度春の彼岸祭 〜

最高気温が26度となり夏日を思わせる陽気となった3月20日昼過ぎに、梁氏倶楽部で「春の彼岸祭」が挙行されました。
初めに、宗家の亀島伸昭さんと國吉保武呉江会会長が元祖梁嵩の祭壇に焼香した後、参加者全員で合掌・礼拝しました。


礼拝の後、國吉保武会長から、日和も良くお彼岸を迎えることができ、誠に喜ばしいこと、祭祀委員が腕によりをかけたお供えの料理も素晴らしく、ご先祖様もお喜びになっておられることでしょうと、祭祀委員の労をねぎらう挨拶がありました。

会長挨拶が済むと、参加者みんなが楽しみにしているウサンデーをいただきます。
美味しい料理を味わっていると自然にあちこちで話も弾んできます。子供の頃、梁氏倶楽部に家族と住んでいた一人の理事は、当時を思い出し、梁氏倶楽部は年中祭祀行事があり、御願する人の訪問が絶えなかったため、自分の居場所がなかったと皆の笑いを誘っていました。

会食半ばには、崎山孝次郎副会長から、元祖を祀る立派な祭壇が設置された経緯についてお話がありました。


これまで梁氏倶楽部の祭壇は亀島本家が埼玉に移転後、「お通し」として抽象的に置かれたクバ扇を通して祖先を拝むだけであったが、心の拠り所として「祖先を祀る神位」が是非必要との思いから、元祖梁嵩の神位を作り、それにふさわしい祭壇を作ったこと、神位や祭壇の色・形のデザイン、製作業者等が決まるまでには多くの苦労があったことなど、興味つきないお話でした。

こうして楽しい歓談の時間はあっという間に過ぎ、彼岸祭は滞りなく終了しました。

【注】
祭壇は平成27年11月に設置されたもの。外観は緻密な龍の透かし彫りで縁取られた和風で、引き戸を左右に開けると内部は金色の背景に落ち着いた朱色の棚が中華風でバランスよい色調となっている。
神位は朱色地に金色で「元祖梁嵩神位」と記され、美しい色合いである。

梁氏呉江会事務局長 國吉 薫

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2021年03月19日

屋敷の拝み

春の陽気となった3月16日火曜日、呉江会の祭祀委員の皆さんによる屋敷の御願(ヤシチヌウグワン)が執り行われました。
家には屋敷の神様がおり、節々にはお礼と梁氏門中の家族の繁栄と安全、そして門中員の福祉向上を目的とする梁氏呉江会が発展しますようにと祈ります。

祭祀委員の皆さんは、門中倶楽部の梁氏元祖を祀る祭壇や、台所のヒヌカン、トゥファシラ(玄関、ベランダ入口)などに、お供え物を持ち運び、各々の神様に「ウタティ ウニゲーヌウガヮン サビラ(願いをたててお祈りします)」と何か所も廻るので大忙しです。



ビンシー(※供物を収納する携帯用木箱)には、お酒の盃や米がセットされており、ウチャヌク(※神仏に供えるお餅)、果物などのお供え物が形よく盆の上に並んでいます。
祭祀委員による、屋敷の神様達への敬意のこもった御願のお蔭で、梁氏門中員も新型コロナに負けないで健康に過ごせることでしょう。

祭祀委員の上江洲ハツさん、亀島京子さん、ありがとうございました。

                         梁氏呉江会事務局長 
                           國吉 薫
  


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2021年03月13日

令和3年度定時社員総会

2月26日(金)、梁氏倶楽部で、「一般社団法人久米梁氏呉江会 令和3年度定時社員総会」が開催されました。
新型コロナ感染予防対策のため、出席者全員マスク着用の例年にない総会風景となりました。

会の冒頭祖先の祭壇に焼香、礼拝した後、國吉保武会長の挨拶で始まりました。
会務報告では県内での新型コロナ感染拡大の影響により、敬老会、清明祭などの主要事業が、縮小あるいは中止となったことが報告されました。
 
定款の規定に基づき会長が議長となり、議長の進行のもと総会議案の審議が行われました。
議案は、①令和2年度決算、②令和3年度事業計画、③令和3年度予算、④役員改選の4件です。

決算内容については、仲吉税理士からコロナ感染の影響を受けて収益が落ち込んだ法人も多い中で、当会は収益が安定しており、健全な経営が為されているとの講評をいただきました。

今年度の事業計画については、議長(会長)から、新型コロナ感染の収束の見通しは現時点では分からないが、状況が許す限り平常どおり実施していきたいと説明があり、予算については適正執行に努め、堅実に運営していくとしました。

任期満了に伴う役員の改選については、現役員11名の再任提案の説明がありました。

以上の議案については、各々質疑、討論が行われ、出席会員全員(委任状提出者含む)により承認、可決されました。



この後、議長から、共有物分割請求上告兼上告受理申立て事件の結果について、昨年7月最高裁により原告側の上告を棄却し、上告審として受理しない決定が下されたことの報告がありました。

例年であれば総会終了後、懇親会となりますが、長時間の会食を慎まなければならないことから、今年度総会は静かにお開きとなりました。

                     梁氏呉江会事務局長 國吉 薫
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