2023年04月08日

令和5年度学事奨励会

 3月26日、日曜日、新型コロナ感染予防のため中止してきた学事奨励会が4年ぶりに開催されました。

 今年の学事奨励会対象者は、幼稚園+小学生=17人、中学生+高校生=16人、大学生=11人、合計44人です。当日出席した対象者は33人でしたが幼稚園児、小学生児童の父兄も多数参加されて、廊下まであふれるほどでした。

 國吉克哉新会長と宗家代表の亀島伸昭理事が焼香し全員で先租に拝礼して後、会長の挨拶で会が始まりました。

 今回特別企画として、野村流古典音楽師範の小渡常雄さんをお招きして古典音楽の紹介と三線を演奏してもらいました。三線の演奏曲は「かぎやで風」。ご高齢にもかかわらず、高音で張りのある声、そして三線の澄んだ高い音色ですばらしい演奏を聞かせてくれました。
令和5年度学事奨励会


 お話しでは、遠い昔、皆さんの先祖達が中国から三線や学問道徳(朱子学・儒教)を学び琉球を発展させたこと、琉球では初の学校・明倫堂を建てたように先祖が教育を大事にしたこと、また人の痛みを自分の痛みと思って人を思いやる心、親の恩を忘れないようにという道徳の大事さを子供たちに語りかけました。

  ♪  ちかさたるがきてぃ ゆだんどぅんすぃるな。
           うんみぬふぁや はなぬ にをぃやしらん ♪

  訳  近いことを当てにして油断をするな。
           梅の葉は花の匂いを知ることはない。 

 そして古典音楽の本散山節(むとさんやまぶし)の琉歌を引用して、いつも近ににいる親がいつまでもいると思って油断してはいけない。
 梅の花は先に咲き散って後、葉が出るので葉(子)は花(親)のことを知らないと喩えている。皆さんもそうならないように親の言うことをよく聞いて、よく勉強に励み、立派な大人になってくださいと話を締めくくりました。

 講演の後、会長から奨励金及び学用品の授与が行われました。
令和5年度学事奨励会


 最後は上津敏学事・広報委員長によるハモニカ演奏で、「はとぽっぽ」、「お手てつないで」、「大きな木の下で」などの童謡や卒業式の歌「仰げば尊し」など昔懐かしい曲が披露されました。

 今どきの子供達には初めて聞く曲ばかりだったと思いますが、みんな心が暖かくなったようでした。

事務局長 國吉薫
写真  國吉健郎



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Posted by たんめー at 22:03│Comments(0)年間行事
 
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